【明治維新150周年】vol.2 日本が世界に誇る偉業(2)

唯一、平和裡に成功した民主主義革命

 
【明治維新150周年】vol.1 日本が世界に誇る偉業(1)では、明治維新が他の国々の近代化にも影響を与えたことや、そのきっかけが「国防問題」にあったことなどを述べました。
もう一つ、「明治維新が世界に誇る偉業である」と言える理由があります。それは、「世界でも類を見ないほど平和的に、国家の体制変換がなされた」という点です。
 
例えば、フランス革命では、ルイ16世や王妃マリー・アントワネットが処刑され、その後も、反革命派とされた人々が大量に粛清されました。内戦等で命を落とした人も含めると、実に、60~100万人が犠牲になったとも言われています。
一方、明治維新では、西南戦争を含めても死者は約3万人。倒された側である江戸幕府の第15代将軍・徳川慶喜は処刑されることなく、その後、貴族院議員となっています。
幸福の科学グループの大川隆法総裁は、明治維新を次のように評しています。

ある意味で、「明治維新は、唯一、平和裡に成功した民主主義革命である」とも言えます。(中略)
フランス革命の残酷な部分はロシア革命や毛沢東の革命にも共通しています。それらは、そうとうの大量虐殺、粛清を伴っており、「旧体制を壊す」ということは、そのくらい難しいことなのでしょう。しかし、「それだけ多くの人を殺さなければいけない」ということに正当性があるのでしょうか。
徳川幕府が倒れたら、幕府側の重要人物は普通は全員が処刑されるはずですが、日本の場合は、ほとんど処刑をしなかったのです。徳川家にも静岡に土地を与え、ある程度の地位や身分を与えました。それから、幕府側の交渉役として、負けを認めた勝海舟は、明治時代をしっかり生き続けて、いろいろと意見を述べたりしていました。
まことに不思議ですが、「当時の日本には、立派な国民性があり、大人物がいたのだ」と感じます。(『創造の法』140ページ)

こうした視点で明治維新を捉えると、昨今の「維新の志士はテロリストだ」などと決めつける風潮は大きな過ちであることが分かります。
むしろ、彼らの多くは無用な血を極力流さず、維新後は敵も味方も力を合わせて日本の発展繁栄に尽くそうとした、真の愛国者であり、英雄であると言えるでしょう。
明治維新や維新の志士を否定的に捉える風潮は、間違っていると言わざるを得ません。

 

坂本龍馬が教科書から消える!?

 
ところが、2017年11月、驚くべきニュースが報じられました。
「実際の歴史上の役割や意味が大きくない」として、高校の歴史教科書から「坂本龍馬」「吉田松陰」などの名前を削除する案が、高大連携歴史教育研究会から上がったのです。
 
幸い、高校の教育現場や自治体から再検討を求める声が相次いでおり、同団体は「一般によく知られた人物を厳選して取り上げる」と選定基準を修正しましたが、こうした「偉人を否定する流れ」の根底には、日本を弱体化させる左翼・自虐史観があるように思えてなりません。
大川隆法総裁は、次のように述べています。

「左翼史観」を持っている人たちは、人間の結果平等を求める傾向があるので、歴史上の英雄を否定していく傾向があります。
個人としての成功、つまり、「英雄としての資質が開花して、大きな事業を成し遂げた」という考え方は、どちらかといえば、「英雄史観」であり“スーパーマン志向”でもありますし、保守や右翼系の思考に馴染む傾向があります。
左翼のほうは、そういう人間を“すり潰し”て、みな、同じに見る傾向があるため、「時代の流れや背景によって、たまたま英雄が出てこられるのだ」とか、「大勢の力によって、そうなったのだ」とか考えます。(『「幸福の心理学」講義』49ページ)
 
しかし、公平な目で見て、人類史のなかには、「リーダー」というか、「教師役の人」は、やはり数多くいたと思うのです。
そのような人がいなければ、私たちの現在もないし、私たちの文明・文化もここまで来ていないでしょう。やはり、確実に、イノベーターとして、時代のイノベーションを起こす人はいたと思います。(『同上書』51ページ)

日本史上の一大イノベーションである明治維新を成し遂げた維新の志士たちは、まさに時代のイノベーターです。
その精神に学ぶべく、この【明治維新150周年】の連載では、「大川隆法 公開霊言シリーズ」より、明治維新の志士たちの勇気と情熱のメッセージを紹介してまいります。
 
人間の魂は永遠であり、維新の志士たちは今もその個性を保ったまま、私たちを、そして日本の行く末を見守っています。
その志や使命感、時代を見通す先見力、リーダーシップ、個の利害を超えて公に貢献する精神は、今、再び変革期を迎えている21世紀の私たちにも、新しい時代を切り拓く力を与えてくれるはずです。

 
vol.1 日本が世界に誇る偉業(1)
vol.2 日本が世界に誇る偉業(2)
vol.3 坂本龍馬
vol.4 吉田松陰
 
※vol.4以降は順次公開予定です。

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