【明治維新150周年】vol.1 日本が世界に誇る偉業(1)

近代化のモデルとなった明治維新

 
2018年は明治元(1868)年から150周年という、大きな節目の年です。
ペリー来航(1853年)から10年あまりで明治維新が起き、日本は西洋の文化や科学技術を取り入れて、政治体制や社会の仕組みなどを次々と改革しました。その後、日露戦争で大国ロシアに勝利し、欧米列強に並ぶ近代国家の仲間入りを果たしたのです。
その間、約50年。世界史上どこを見ても、これほどの短期間にここまで発展した国はありません。
 
それは、同じく近代化を目指す国々の手本となり、希望にもなりました。
辛亥革命を起こした孫文は「中国革命は明治維新の第二歩である」と語り、明治天皇を尊敬していたトルコ共和国の初代大統領ケマル・アタテュルクは、明治維新にならってトルコ革命を成功させました。韓国の朴正煕(パク・チョンヒ)大統領も、明治維新の志士を尊敬し、明治維新をモデルに近代化政策を行ったと言われています。
世界史の流れに大きな影響を与えた明治維新は、まさに「日本が世界に誇る偉業」と言えるでしょう。
 
それは今から50年前、明治維新100周年にあたる昭和43(1968)年時点では、多くの日本人が共通して持っていた歴史認識でもありました。その年、約1万人が参加したとされる政府主催の記念式典や、記念切手・はがきの発行、明治天皇記の編纂、国立歴史博物館の建設など数多くの記念事業が行われ、「明治百年」というスローガンは流行語となりました。
ちょうど、若者を中心に全国で学生運動が起き、左翼運動が過激化していた時期でもありましたが、一方で、明治維新に始まる日本の近代化の歴史を称える、愛国的機運も高まりを見せたのです。
 
しかし、150周年を迎える今、明治維新に対する見方に変化が生じつつあるように感じられます。「明治維新自体が誤りだった」とする考え方や、これまでは、どちらかというとヒーローとして扱われることの多かった維新の志士を「テロリスト」と見なす風潮が出てくるなど、明治維新の評価が揺らいでいます。
そこで、この節目の年に、もう一度原点に戻り、明治維新とは何だったのか、その意義を再確認してみたいと思います。
 

明治維新のきっかけは「国防問題」

 
そもそも明治維新はなぜ起きたのか。それは、日本が欧米の植民地にされる危機に瀕して、一刻も早い近代化が求められていたからです。
幸福の科学グループの大川隆法総裁は、明治維新が起きたきっかけの一つは「国防問題」であると論じています。

当時、外国がどんどんアジアの植民地化を進めてきており、お隣の中国はアヘン戦争以降、ヨーロッパ諸国に支配されていきました。
その流れを見て、「このままでは日本も危ない」ということで、それぞれの藩で、有力者たちが立ち上がりました。(中略)
「清国、お隣の中国のようになってはならない」ということで、実地に戦おうとした人たちがいたのです。
吉田松陰のように、下田にてペリーの船に乗り込もうとした人もいましたし、勝海舟や坂本龍馬のように、「軍艦をつくり、海軍もつくらなくてはいけない」と思った方々もいましたが、いずれにしても、時代が変わっていく変換期を見逃さなかった人たちであったことは事実だと思うのです。(『正義と繁栄』37ページ)

幕末当時、アジアの大国・清(中国)がアヘン戦争でイギリスに敗れて欧米列強に分割統治されると、東南アジア諸国も次々とイギリスやフランス、オランダの植民地になっていきました。そうしたアジア情勢を見て、「このままでは、日本もいずれ欧米の植民地になってしまう」という危機感を持ち、祖国防衛のために立ち上がったのが、維新の志士たちでした。
 
もし明治維新が起きなければ、日本も外国の植民地になっていたかもしれません。明治維新は誤りだったわけではなく、日本が生き残るために、必要があって起きた革命だったのです。
 

幕末に似ている現代の国防事情

 
外国の脅威にさらされていた幕末の状況は、現代にも共通するところがあります。
中国が尖閣諸島沖で領海侵犯をくり返し、南シナ海に軍事施設を建設するなど、日本とアジアの平和を脅かしている国が現実に存在するのです。
 
また、北朝鮮は、2018年6月12日の米朝首脳会談で「完全な非核化に取り組む」ことに合意しましたが、実際にすべての核を廃棄できるのか、今後も注意深く見守る必要があります。
北朝鮮の後ろに中国がいることや、軍事力を維持したい北朝鮮国内の守旧派が抵抗する可能性があることも、忘れてはならないポイントです。
 
万が一、東アジアでの有事が現実のものとなれば、日本も他人事ではいられません。
「憲法九条があるから、戦争すべきではない」「アメリカに守ってもらえばいい」などと言っていては、日本とアジアの平和を守ることはできません。
今こそ維新の志士に学び、「自分の国は自分で守る」「アジアの平和を守る」という、主権国家として当たり前の気概と、アジアのリーダーとしての責任感を取り戻す必要があるのではないでしょうか。
 
【明治維新150周年】vol.2 日本が世界に誇る偉業(2)につづく。

 
vol.1 日本が世界に誇る偉業(1)
vol.2 日本が世界に誇る偉業(2)
vol.3 坂本龍馬
vol.4 吉田松陰

 
※vol.4以降は順次公開予定です。

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