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【虎雄の堪忍袋】第3回 「朝日新聞が嘘つくんですか!?」の巻(1)
偏向した新聞の社説を教材にする高校教員
朝日の社説を「要約せよ」!?
拙著『反日日本人は修学旅行でつくられる』の第3章「生徒を自虐史観に染め上げる修学旅行の実態」をご覧ください。この章では、私が本書を出すきっかけとなった、沖縄における反日教育の実体験について書きました。
そのとき高校修学旅行に行った2学年所属の教諭との、朝日新聞をめぐるやり取りをご紹介しましょう。
それは2012年、2学期の修学旅行を目前に控えた、ある放課後のことでした。
当時、教頭だった私が職員室に近い廊下を歩いていると、生徒用の机があり、その上に平べったい箱がおいてありました。
その中には新聞のコピーと原稿用紙がホチキスで閉じてあるものが何部か入っています。
「何だこれ?」
そう思って、一部手にとってみると、朝日新聞の社説のコピーでした。
国語の教員が作った教材のようでした。
社説の欄外に、
「要約せよ」
と手書きがあります。
「日本兵が沖縄住民を虐殺した」との一方的な内容
社説の題は、
「沖縄慰霊の日 戦争の史実にこだわる」。
内容はというと、
「(文科省が高校日本史の教科書検定で)日本兵による住民虐殺の記述削除を求めたり、集団死への日本軍の強制を消させたりした。」
と検定を批判的に述べています。
続いて沖縄国際大の教員に、
「(軍は住民を守らなかった)それどころか、日本軍の軍事作戦で住民が直接日本軍に殺害されたり、死に追い込まれたりした」
などと語らせています。さらに、
「集団自決という言葉には国に殉じたものとして賛美し、強制された死を隠す意図があると、地元の人は感じている。」
と締めくくっていました。
社説を教材にした教員は、共産党系組合員だった!
この社説を書いた論説委員は、自分が言いたい本音を「大学教員」とか「地元の人」に語らせ、責任逃れをしています。
しかも、重要なことが抜けています。それは、「沖縄戦集団自決冤罪訴訟」の最高裁判決(2011年4月)において「集団自決に軍命があったことは証明できない」としていることです。
この朝日新聞の記事は2012年6月のものですから、当然、論説委員はその判決内容(中心的内容ではありませんが)を知っているはずですが、その論点にはまったく触れられていませんでした。
このような内容のものは教材としてそぐわないと判断した私は、どの教員が用意したのかが分からないこともあり、そのプリント類を引き上げて預かりました。
翌日、国語の教員一人一人に確認していくと、“犯人”に行き当たりました。
その教員は、50代前半の国語科の女性、2年生担任。共産党系教職員組合所属でした。
そして、その教員と私はバトルになったのです……。

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著者 森虎雄(もり・とらお)
1956年、東京都生まれ。ベテラン日本史専攻高校教師。公立高校の教諭、教頭、校長等を歴任。上智大学文学部史学科卒業。明星大学大学院人文学部研究科教育学専攻修士課程修了(高橋史朗ゼミ)。趣味、料理。著書に『反日日本人は修学旅行でつくられる』(幸福の科学出版)。
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『反日日本人は修学旅行でつくられる』
森 虎雄
第1章 元左翼教師、告発す
第2章 こういう授業を受けたかった
――あるべき真の平和教育とは 紙上再現授業「沖縄から平和を考える」
第3章 生徒を自虐史観に染め上げる修学旅行の実態
第4章 公立学校を取り巻く反日教育
第5章 国難のとき、教師が教えるべきこと
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